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一子相伝

 卒業式の季節ですね。 子供達の成長を見るのは楽しいものです。


 ところで皆さん、朝日放送の「一志相伝」という番組を御存知ですか?


 番組の尺は違いますが、TV東京の 「和風総本家」 と同じように日本の素晴らしい技術が紹介されています。


 本来は 「一子相伝」と書き、親から子へ学問や技芸が代々受け継がれていく事のようで、親子関係の中に厳しい師弟関係が垣間見られます。


 伝統技術のような大層なものではありませんが、私も一応 父との間には師弟関係があったわけで、中学生の頃から 休みで暇な時は父の仕事に付いて行ったものです。


 家業を継いだ人は 皆 そんなものでしょう。


 仕事先の施主さんからは 「お父さんの手伝いか? 仰山小遣い貰いや」 と 概ね好意的に受け止められていました。


 長男も同じように歩んで来て、今は大阪ガスの子会社に勤めておりますが、休みの日は自分の小遣い稼ぎに下塗りや、中塗りを手伝っております。


 去年の夏、川西のある家で、私や職人と屋根の下塗りや、鉄部のサビ止めを塗装しました。


 施行後、施主さんから 「職人ではない素人に塗装させた」 とクレームを受けました。


 どんなスゴ腕の職人でも初めは素人で、失敗も含め経験を積み重ねて徐々に上達していきます。


 私や熟練工の管理下で仕事をさせていますので、もしトラブルが生じても対処できる状態です。


 母校の中学では 「就労体験」 といって、短期間ではありますが、多種多様の企業やお店に依頼して中学生を働かせています。


 中学生のサービスをうけるお客さんはどう感じておられるのでしょう?


 素人のサービスや と気分を害されているのでしょうか?


 私も母校の卒業生を数人、雇い入れてきました。


 その子たちが塗装をした家の施主さん達は どう思っていたのでしょう?


 企業やお店に中学生の受け入れをお願いしている先生方は、「他所の家は中学生でも良いけど、我が家はプロの人間やないとアカンでぇ」 と思っているのでしょうか?


 35年の青指、青福活動でお付き合いした校長は10人以上いますし、教職に就いた友人も数人います。

 一度、彼らに尋ねてみたいものです。


 私に 「職人ではない素人に塗装させた」 と言ったのは豊中の小学校の校長です。


 


 画像は先日施工した事務所の壁です。


 クロスですと2回のパテ処理でOKですが、塗装の場合、4回はパテ処理が必要です。


 この壁も下塗りは長男が塗りました。


 ただ 彼は 2,3,10歳の時に受けた脳腫瘍除去手術の後遺症で右手が小刻みに震えるため、社長になれてもプロのペンキ職人にはなれません。


 スキーは私より上手いけどね(笑)


 




 

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